「アンバサダーマーケティング」という言葉をご存知ですか。
耳慣れない方もいらっしゃると思いますが、
今回は、この話題をお送りしますね。

最初の質問です。
Evernote(エバーノート)ってご存知ですか。

Evernote(エバーノート)は、ノートを取るように情報を蓄積する
ソフトウェアであり、ウェブサービスです。

パソコンやスマートフォン向けの
個人用ドキュメント管理システムとも言えます。

エバーノートは世界に7500万人超のユーザーを抱えています。

「すべて記憶する」サービスで、日本にも多くのヘビーユーザーがいますが、
黎明期の日本での広がりには、
自然発生したファンが大きく貢献していたんです。

1本目の記事をきっかけに、多くの日本のブロガーが
エバーノートのベータ版に申し込み実際に使ってみて
利用レビューなどを書いていたのです。

実はエバーノートは、ほとんど宣伝広告費をかけていないのです。

自然発生的なファンとのコミュニケーションを通じ、
熱烈なファンとコミュニケーションを取ってきたのです。

これが、エバーノートのクチコミの広がりに大きく貢献したのです。

2013年4月には、「Evernoteアンバサダープログラム」を日本でも開始し、
黎明期からエバーノートを応援してきたユーザーを
アンバサダーとしてサイトで紹介しています。

ここからが、今回の話題のテーマになります。

二つ目の質問です。

「アンバサダーマーケティング」という言葉をご存知ですか。

最近ではマーケティングで「アンバサダー」という言葉を
よく見かけるようになりましたが、どんなものか紹介しますね。

まず、アンバサダーという言葉ですが、

英語では「ambassador」で、「大使」「使節」のことです。

マーケティングでもその意味を拡大して使用しているようです。

最近、この「アンバサダー」と聞いて、
真っ先に思い出すのは「ネスカフェアンバサダー」ではないでしょうか。

このケースでは、「アンバサダー」は、

1) オフィスに製品を設置するとともに、コーヒーを楽しんでいる様子を投稿する

2) 通販オンラインショップで定期便を申し込む

3) 定期的にアンケートに回答する。

などの役割を果たすことになります。

ここで使う「アンバサダー」は、
その製品のファンであったりロイヤリティの高い人です。

そして、リアルまたはウェブでの口コミを通じて
情報の拡散を起こしてくれる可能性の高い人たちです。

この「アンバサダー」が、企業と一般的な消費者との間で、
ブランドの認知度アップや普及を努めることになります。

また、この活動によって、長期間にわたるブランドのファン育成や
絆づくりにつながることが期待されます。

このような仕組みがアンバサダーマーケティングと呼ばれています。

アンバサダーマーケティングでは、企業は活動をプログラムとして体系化し、
その中で、「アンバサダー」へ情報提供や活動支援を行い、
信頼を得て、さらに企業やブランドの
ファンになってもらうことが目的となります。

また、「アンバサダー」を通じて、顧客を増やしたり、
次なる「アンバサダー」を育成することも可能となります。

従来のマス広告の手法や一方的な情報提供が十分機能しなくなっている中で、
最近では顧客との絆を強めたり、商品を共創する重要性が叫ばれおり、
こうしたマーケティングが実践され始めたのです。

この活動を実施する上でのポイントとして大きく3つあります。

1.「アンバサダー」の条件が十分満たされていること

例えば、

1) ブランドの利用経験があり、そのブランドに対するロイヤリティがあること

2) 他人への影響力を持っていること 

3) 情報発信力があり、拡散するパワーが強いこと 

4) その製品の使い方や関連情報にも詳しい 

2.役割が企業と「アンバサダー」の間で合意、納得されていること

「アンバサダー」の役割は、「広告」ではなく「PR」となります。

つまり、企業側に偏った情報ではなく、
自身が使ってみた経験談や感想を発信したり、
自らの意思で新らしい用途提案を行うことが前提です。

ここに「自主性」「主体性」をもち、
その前提の中で、製品の紹介、情報提供、試用の推薦、
イベントの案内、アンケートへの回答など、企業と合意した活動を行います。

3.このプログラムを実行する場合、何をゴールにするか?が明確であること

とはいっても、最初から明確な指標を設定することは難しいので、
小さく始めて少しずつ大きく展開することで、
検証と改善を進めることになるでしょう。

企業側とパートナーなることを基本コンセプトして、
アンバサダーマーケティングのプログラム化を企画、検討する企業が
今後増えてくるのではないでしょうか。