オリンピックでは多くの感動を受けましたね。
10代の若者の活躍とベテランの活躍、素晴らしかったです。

特に葛西選手に向けた言葉、「レジェンド」今年流行りそうですね。

一方、紛争が起こったり仮想通貨ビットコインが消えてしまったりと、
実に様々な事件も起こっていますが・・・。

今日は、視点を日本に向けてみます。

今回は、星野リゾートの星野佳路氏のブログからまとめてみました。

2013年は、日本を訪れる外国人客数が1000万人を突破しました。
2003年に政府が観光立国を掲げ、東南アジア諸国を対象に観光査証(ビザ)の
発給緩和などを進めた結果でもあります。

ただ手放しで喜べる状況ではありません。
というのも、世界全体で海外旅行市場が伸びていて、
伸び率で比較すると日本は世界平均を下回っているからです。
つまり、世界の旅行市場での日本のシェアは落ちているのです。

アジアには日本の上を行く観光立国が少なくありません。
例えばお隣の韓国。

日本に先んじて、2年前に訪問外国人客数が1000万人を突破しました。
観光産業育成に向けた力の入れ方は日本をしのいでいます。

中国に対してビザ緩和を進めたほか、
一大観光地である済州島をビザなしで渡航できるようにしています。

それから国内の観光産業の活性化策も面白いのです。

代表的な事例が、平日に家族旅行を推奨する施策です。

日本ではお父さんが有給休暇を取得しても、
子どもが学校を休めないので親子そろって家族旅行というわけにはいきません。

ところが韓国では家族旅行目的なら、子どもに学校を休ませても、
欠席扱いにはならないのです。

親子一緒に色々な観光地へ行くことは勉強になりますし、
家族の絆を強める上でも効果があると考えているからです。

この結果、旅行する時期が分散し、
観光産業にとって生産性アップにもつながるわけです。

一方、日本では相変わらず正月やお盆、大型連休に観光需要が集中します。
客室料金が高いだけでなく、満室で予約がとりにくい。

しかも各地の主要道路では大渋滞……。

需要の平準化が進まないため、観光産業の生産性は上がらず、
宿泊・レジャー施設を運営する企業の設備投資も活発にならない。

このため世界的に観光産業の競争力が高まらず、他国におくれをとるわけです。

しかし、一方、日本は観光立国としては中国、韓国に後れをとっているように見えますが、
実際にアジアの人々を対象にアンケートをとり、
「行ってみたい国」を尋ねてみると日本が一番なんです。

その大きな理由のひとつが雪です。

雪というのはアジアの観光戦略を考えるうえで、とても重要な資源です。

確かに沖縄もすばらしいですが、
海のリゾートはほかのアジアにも数多くあります。

ですが雪のリゾートとなると、雪の質が良好なだけに
日本の競争力が一気に高まるのです。

シベリアからの冷たい大気が日本の山にあたって大量の雪が降ります。
日本より寒い場所は多くありますが、
日本のように質の良い雪が降る国はあまりありません。

世界的に見ると、北米ではロッキー山脈、
欧州ならアルプス、アジアなら日本列島です。

観光が経済に大きい影響を与える今の時代、雪は石油より価値があると思います。
石油はすごい資源で、「いいなあ底から湧いてきて」と思いますが、
雪は空から降ってくる資源です。

こうした観光資源を生かすには、
国を挙げての観光産業の生産性向上が欠かせません。

大型連休の大渋滞に巻き込まれても「連休だからしかたない」と
あきらめていませんか?

ところが、この問題を解決する手段はあるのです。

星野氏が以前から提唱しているのは、
大型連休を地域別に分けて取得することです。

実際、年間に海外から8000万人が訪れる観光大国のフランスでは実施しています。
様々な観光施設の需要が平準化し、生産性も上がり、
設備投資も活発になります。

そして新しい魅力的な施設が相次ぎ誕生し、
人がさらに集まるという好循環が期待できます。

観光立国を目指すからといって、むやみに観光施設を増やすのは得策ではありません。
連休の取り方を変えるだけでも大きな変化を引き起こします。
戦略的に観光産業を発展させることは、
効果的に国富を増やすことにもつながるのです。

みなさんはどう思われますか。